TRFダイエットDVD本が売れる理由を考えてみる。

5人組グループ・TRFのダイエットDVDブック『TRF イージー・ドゥ・ダンササイズDVD BOOKESSENCE』(昨年12月21日発売・宝島社・940円+税)が、5/5付オリコン“本”ランキンググッズ・マルチメディア部門で、3/24付から7週連続、通算で16週目の首位を獲得。異例のヒットを記録している。なお、累積売上は今週の2.2万部を加え、51.2万部と発売4ヶ月で50万部を突破した。

 

まずこの記事を読んで最初に思ったことは普通は廉価版から先にだすよなぁと思いました。

 

 

通常この手の商品の流れとしては
廉価版・体験版を販売して使ってもらって製品版を購入してもらうというものですよね。

 

TRFダンササイズの場合は先に製品版がバカ売れして話題になり
廉価版が万を持して登場して、興味を持っている層が一気に食いついたという形なのかもしれません。

 

ではTRFのダンササイズDVDは結構高価(7,980円)にも関わらず売れたのでしょうか?

 

 

TRFのダンササイズDVDが売れた理由

ちょっと調べてみると様々なサイトが色々な角度でこのDVDが売れた理由を考察しているので
幾つか面白いなぁと思ったものをピックすると

 

・ビリーズブートキャンプの反動
・子供のダンス必修化による親子での体験
・単純に楽しい

 

 

楽しいというのは非常に重要ですが、ビリーズブートキャンプとの関連は考えて見る価値がありそうです。

 

 

 

 

 

この手のダンササイズDVDでブームとなったもので真っ先に思い浮かぶのがビリーズブートキャンプですが
あれ、結構ハードルが高いと感じる人も多かったようですね。

 

まず、海外のインストラクターが妙に高いテンションでエクササイズをしている姿や
掛け声、スタイルなど海外向けの商品であるという文化的な背景によるハードルがありますし、
元軍隊出身のビリーのエクササイズはきつそうだというイメージによるハードルもあったでしょう。

 

 

一方TRFのダンササイズは30代後半以降の年代にとっては耳馴染のある曲で
大抵の人は聞いたことのある曲を使うことや、一度は目にしたことのある日本人による
ダンササイズということで最初の一歩を踏み出しやすかったのかもしれません。

 

 

TRFのダンササイズDVDのヒットはビリーズブートキャンプの不満点を解消したからという視点は面白いですね。

 

TRFのダンササイズが売れた理由をもう少し違う視点で考えてみると同時に
このヒットから見えてきた売れるコンテンツとは何かについてまとめます。

 

TRFのダンササイズはエイベックスの転換点

エイベックスの有価証券報告書をみてみると、2011年までは音楽事業は
利益率は上昇していましたが、2012年は横ばい、翌年以降は現象傾向にあります。

 

しかし、エイベックスは過去最高収益更新しているわけですが
それは映像部門が伸びているからです。

 

映像配信サービスの会員数が増加したことを主な利益増の要因と分析していますが
TRFのダンササイズもこの映像部門であると想像します。

 

つまり会社として音楽コンテンツ(CD販売など)から映像コンテンツに切り替えつつあるんです。

 

当然、レコード会社として音楽事業をなくすことはないでしょうが
エイベックス自体のビジネスモデルが大きく変わりつつあります。

 

 

その流れのなかで成功したグループの第一段がtrfなのかもしれません。

 

彼らがやったことはDVDを販売する際に今までは音楽市場のなかだけで販売していたものを
ダイエット市場、エステ市場に拡大しただけです。

 

つまりカテゴリーを変更したんですね。

 

元々大ヒットしたグループであるTRFですので、ある年齢層にとっては大きなコンテンツ力があり
それを今までは違う形で販売したことでここまでのヒットに結びついています。

 

 

カテゴリーを変えるという考え方自体は大昔からあるマーケティング手法であり
思考法でもあるのでそれ自体は真新しさはまったくありませんが、
TRFのヒットから学ぶべき点はダイエットという価値に体験をプラスしたことでしょう。

 

 

ゼログラビティという映画が昨年大ヒットしましたが、あの映画はもしかすると
映画という物自体を変える転換点になる作品になる、かも
と言われてます。

 

その理由はあの映画は見るものではなく、感じるものだからです。

 

ネタバレを避けるために詳細は省きますが、あの映画には映画に絶対につきものである
ストーリーがありません。

 

会話が無いから、ストーリーが進行しない。

 

もちろん王道の出発→障害→新世界→復活はありますが
明確なストーリーや主旨はなく、ひたすら見た人に地球に住んでいることは素晴らしいことだと
再認識させる、「感じる」映画なわけです。

 

あの映画は映画館でみなければ良さがわからない映画で
家で見ても映像すごいよね、宇宙怖いよね、ぐらいにしかかんじられないでしょう。

 

映画館の大スクリーンとか3Dとか大音響とかで見るから面白いのではなく
映画館という特殊な閉じられた環境でみることで映画の世界を追体験できるから
あの映画には価値があります。

 

ゼログラビティとTRFのダンササイズも共通しているのは体験型のコンテンツであること。

 

TRFのDVDには体験+音楽+エクササイズという1.5流のコンテンツが組み合わせっています。
※1.5流とは批判ではなく、音楽単体として、エクササイズ商品単体としては
1流の商品ではないかもしれないが、組み合わさることで大きな価値が産まれるという意味です。

 

これからのコンテンツは今までとは違った次元で体験し、それをシェア出来る商品にシフトしていくことを
感じさせるTRFのダンササイズDVDからのムック本の流れです。


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