問題のあるレストラン第三話までの感想です。
3話が終わったが、問題”の”あるレストランの
根本的に見えてこないドラマの根幹とは
問題のあるレストラン

問題”が”あるレストランではいけない理由

ドラマのタイトルには、そのドラマが伝えたいメッセージがこめられています。

 

「問題のあるレストラン」というドラマタイトルからどんなことが読み取れて
実際にドラマはどんな風に進んでいるのかを考えてみました。

 

 

まず、最初にドラマタイトルをみて思ったことは
なぜ「問題”のある”レストラン」なのか?と当然考えますが

 

 

最初に思ったことは、なぜ”の”が使われているのかという点が気になりました。

 

 

問題”が”あるレストランのほうが意味がわかりやすいと思ったのですが
問題のある、とタイトルをなぜつけたかを考えるのあたって
このドラマがどんなドラマなのかというあらすじをあらためて

 

 

とても重大なことに気が付きました。

 

 

真木さん演じる主人公の田中たま子が、男社会の大手飲食会社に嫌気がさして退職し、“問題あり”の女性たちを集めてレストランをオープンさせるという物語で、笑いと涙を交え、女と男の過熱バトルを通して人生を模索する姿を描く。
毎日新聞デジタルより引用

 

さらに、公式サイトでは

 

まるで気の合わない女性たちが始めたレストランは、問題のある女性ばかりが集まって作ったため、問題のあるレストランとなってしまいます。

 

 

なるほど、この流れでいくとタイトルの意味は
問題のある(人がいる)レストランということになり
フォーカスはレストランにいる”人”にあたります。

 

 

問題を抱えているのはレストランじゃなくて、そこにいる人であるとすると

 

 

「問題”が”あるレストラン」にしてしまうとレストランが主役となり
あくまでもレストランの中でおきる人間関係ドラマのような印象になります。

 

 

レストランで働く人が成長し、一人前になることで
レストランとしても一流になるという「王様のレストラン」とにたような展開を
予想してしまう視聴者もいるはずなので、問題”の”あるレストランなんでしょうか。

 

 

このドラマにおける『問題とは』
レストランの経営をする上で起こること、だけではなく
スタッフそれぞれが抱えている、

 

 

すでに持っている問題があるということを意味している感じですね。

 

 

ここまでは放送を見る前に立てることができた仮説ですが
実際に放送が開始されないとわからない点があります。

 

 

それは主役である真木よう子のキャラ設定です。

 

真木よう子はヒーロー失格?

問題のあるレストラン2
問題のあるレストランというタイトルにおける
問題とは何か、そしてなぜその問題があるのか?

 

そしてその問題をどうやって解決していくのかという疑問に
個人的には1話で筋道をつけるべきだと思います。

 

 

なぜなら一番注目をあびる初回にこのドラマがどんなドラマかを印象づけることが必要だからです。

 

 

ここに視聴者が共感しないと、続きが見たいと思わないと個人的に考えるのですが
結論から言えばこの疑問は3話まで物語が進んでも全然見えてきません。

 

 

真木よう子が立ち向かう問題と
その先にある理想の未来がなんなのか全く伝わってこない。

 

 

真木よう子が持っている信念はわかっています。

 

 

それは

 

「いい仕事がしたい」
「人生は地位や名誉やお金じゃなくてどれだけ心が震えるか」
という1話冒頭のナレーションで語っていることが信念です。

 

 

脚本家の坂元裕二氏はドラマの1話に数十人の男性がいる会議室で
全裸で謝罪をする女性という衝撃的なセクハラシーンを入れた理由を

 

社内セクハラに悩む女性がたくさんいて、
そういった状況を少しでも理解してもらいムーブメントが少しでも起きれば
状況が改善するかもしれない、という思いがあったそうです。

 

 

このセクハラに対して真木よう子が復讐をすることで
多くの視聴者はほっとしたし、すかっとしたはずですが

 

これがいい仕事なわけではないですよね。

 

 

ただ、何もできず失意のまま田舎に帰った親友の替わりに復讐しただけです。

 

 

半沢直樹というドラマも同じような理不尽な状況に対する復讐をしていましたが

 

 

半沢直樹がブレない信念を貫く姿を周囲の人間に向けて体現することで
周囲が影響を受けて、自分の立場やしらがらみを捨てて半沢を助けます。

 

 

半沢直樹はリーダーとしてのあり方を示し、それがピンチを脱するきっかけになる
という典型的なヒーローものなわけですが

 

 

1話目の真木よう子は確かに個性的なメンバーをレストランに誘いました。

 

 

でも、彼女はレストランを運営することを通じて何を目指すのかを明確にしておらず
なんとなく「無職だから」という理由でレストランを始めたような印象をうけます。

 

 

※さんざん嫌がらせをされた向かいのビストロに対抗するためという理由だったら最悪です。
それはただの感情であり、そんなリーダーに人は絶対についていきません。

 

 

「問題のあるレストラン」の問題とは何か

問題のあるレストラン3
このドラマは「問題のある(人がいる)レストラン」というタイトルからも分かる通り
問題を解決するドラマです。

 

 

きになるのは問題の解決方法が1話目とそれ以降があまりにも違いすぎる点。

 

 

一話目を見た人の中に賛否両論があるのは

 

・王様のレストラン的な色々問題あるドタバタ劇を期待した人
・女性がむかつく男性をもっとライトにとっちめる話を期待した人

 

にとってはどうもイメージと違う内容に面食らったようですが
今後の展開について否定的な意見が多いのは演出が過剰だったことが問題なのでしょうか?

 

 

個人的な意見ですが、違います。

 

 

1話めの真木よう子の行動は先ほど述べたように典型的なヒーローの行動パターンですが
その復讐方法は思いつきの行動のように見えますし、

 

 

セクハラをしていた同僚や上司に氷水をぶっかけることが問題の解決方法として正しいのでしょうか?

 

 

そもそも、氷水をかけたら当然クビになりますが
クビになったら後レストランを開いていどんな未来を目指すのかが全く描かれておらず

 

 

なぜ、真木よう子は男性に復讐したのかが不明確です
何かの問題を解決する手段というよりも、パワハラ、セクハラを繰り返す男性に
感情的にやってしまった結果のような印象を受けます。

 

 

その結果として逮捕されているわけですから
決して褒められた行動ではないです。(スカッとはするかもしれませんが・・・)

 

 

 

ヒーローは自身の描く理想の未来を周囲の人間に伝えて
一緒にその理想に向かって歩いていく人物ですが

 

 

 

真木よう子は、それらしきことをシェフの松岡美憂に語ったり
ところどころで信念を語りますが、

 

どうもいきあたりばったり感があります。

 

 

それと3話まで見た感じでは、もう男性へのリベンジというよりも
キャストが抱えるそれぞれの問題を解決しようとしているだけに思えます。

 

細かいことかもしれませんが1話とそれ以降で主人公のキャラ変わりすぎてませんか?

 

1話目はハチャメチャな方法で豪快にセクハラおやじを成敗したのに
2話目以降はそっと見守り、ぽろっと大事なことを言う

 

2話目以降もパンチを繰り出す豪快なキャラじゃないのかよ!!と
わたしは突っ込みを入れたくなりましたし

 

 

スカッとするというよりウルっとする展開のほうが多いのも謎です。

 

 

問題のあるレストランとタイトルで語っているからには問題とは何かが分からなければ
本当の意味でこのドラマに共感することはできません。

 

 

描かれていない(とわたしは感じる)ので
問題とは何かをここで示し、今後の視聴に当たってのポイントにしたいと思います。

 

問題を解決するために必要なのは課題

問題とは漠然としていてどうしたら解決できるのかわからないものです。

 

例えば公式サイトにこんな文章があります。

ポンコツ女のレッテルを貼られた女性たちが人生のどん底から這い上がるため、レストランを立ち上げ、苦難と戦い、働く喜びを感じながら、人生を変えるレシピを探していく物語
問題のあるレストラン公式サイトより引用

 

 

レシピ!!、確かにフォンとかそういう話はでてたけどレシピの話は全然でてきてな・・・。

 

 

このドラマで語られていない最大の問題は
どうやったら幸せになれるのか?というソクラテスやアリストテレスなど
多くの哲学者がずっと考え続けてきた人間の普遍のテーマです。

 

 

人生を変えたいのは幸せになりたいからですよね。

 

 

たま子(真木よう子)の信念とは「いい仕事がしたい」です。

 

そのいい仕事とは敵を打ち負かすことなのでしょうか

共通の敵を持つことで彼女たちは一致団結、死ぬ気の勝負に賭けるから…。敵は、いままで散々彼女たちを苦しめてきた男たち。
問題のあるレストラン公式サイトより引用

 

 

僕達がスカッとするのは復讐が成功したからではなく、敵を打ち負かすことでもありません。

 

 

敵を打ち負かすのも、復讐が必要なのも
その結果として、その人が自分の信じる理想の未来に到達するために必要だからです。

 

 

敵を打ち負かすことが目標なら
問題のあるレストランでは向かいにある東出がシェフを務める店が
閉鎖した瞬間に自分のビストロも閉鎖することも厭わないはずです。

 

 

そんな未来に共感できますか?すくなくとも自分はできません。

 

 

問題とは、「理想と現実との差異」とよく表現されますが
この場合理想があって初めて問題が認識できます。

 

あるべき姿がわからなければそもそも何が問題なのか認識することもできないからです。

 

 

問題のあるレストランは人生のどん底から這い上がるためにレストランを経営し
その過程で人生を変える”何か”を発見していく物語のようですが

 

 

本来はその見つけたい何かが最初にあってその理想を叶える手段がレストランでなければいけない。

 

 

そうでなければ理論的にはその”何か”が発見できないからです。

 

 

とはいえ、そうそう理想の姿を見つけることなどできないので走りながら考えるのは間違いとはいえません。

 

 

問題とは簡単に解決することができないからこそ問題なのですが
問題を解決するためには問題を冷静に観察し、分析し仮説を立てる必要があります。

 

 

つまり問題を課題に落としこむことでぼんやりしていて
近づくことができなかった大きな問題を身近なものにするということです。

 

 

真木よう子は1話目にはアイスバケツをぶっかけるハチャメチャキャラでしたが
2話目以降は自分が集めたスタッフの問題を解決するためのヒントを与える存在として描かれているので
今後もこの方向性が続くはずです。

 

 

とすると、1話目から真木よう子はそういうキャラなんだという方向性を打ち出すためにも
親友がきっちりと復讐をするために知恵を絞るというキャラであるべきだったと思います。

 

 

2話目3話目はスタッフがメインの物語(これはドラマでは定番の手法ですよね)であることからも
スタッフの問題を解決していくなかで、真木よう子演じるたま子も理想を発見する物語のようでので

 

 

スタッフの問題を真木よう子がどうやって解決していくのか、
ネグレクトや介護、セクハラといった普通に考えても解決方法など思いつきもしないほど
大きな問題をどうやって身近な課題に落としこむのかをチェックしたいと思います。

 

 

まあ、公式サイトに人生を変えるレシピを発見するって書いたのなら
そのレシピを探すという物語を早く描いたほうがいいと思いますけどね。

 

いまのところレシピまったく探してないですよ、
普通はレストランオープンするまえに、レシピを探しているから
レストラン営業しますって話なんじゃないのかな????


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